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うな重全国

うな重とうな丼は器が違い、多くの店では重のほうが高い。ただし差の正体は器ではなくうなぎの量です。各店の公式品書きで確かめました。

うなぎ料理の基本重箱で出す値段はうなぎの量で決まる
写真はイメージ

うな重とうな丼は、器が違います。値段も多くの店では重のほうが高い。ただし差をつけているのは器ではなく、のっているうなぎの量です。量をそろえると、重と丼が同額の店もあります。

うな重とうな丼の違い

うな重とは、うなぎの蒲焼をご飯にのせ、四角い重箱で出す料理です。丼に入れば、同じものがうな丼になります。調理法にも味付けにも違いはありません。ただし差をつけているのは器ではなく、のっているうなぎの量です。浜松で両方を出す7店のうち5店は重が高く、1店は同額、1店は重のほうが安いという内訳でした。

重箱と丼、何が違うのか

うな重とは、うなぎの蒲焼をご飯の上にのせ、四角い重箱に入れて出す料理です。丼に入れば、同じものがうな丼になります。漆塗りの黒い箱が多く、蓋つきで出てきます。調理法にも味付けにも違いはありません。

重箱は平たく口が広いので、うなぎを切らずに寝かせて並べられます。丼は深いので、ご飯とうなぎが層になる。同じ量なら、重箱のほうがうなぎが広く見えます。

両方を出す店は7店。多くは重のほうが高い

うなぎめぐりが浜松の各店の公式サイトを調べたところ、品書きを確認できた15軒のうちうな重とうな丼の両方を出しているのは7軒でした。うち5店は重のほうが高く、1店は同額、1店は重のほうが安いという内訳です。

店名 うな丼 うな重 差
うなぎ 八百徳 4,565円 4,565円 同額
鰻・蒲焼 中川屋 4,290円
(2/3匹)
4,510円
(1匹強)
+220円
かねりん鰻店 2,800円
(ミニ)
3,600円 +800円
清水家 2,300円 3,300円 +1,000円
うなぎ食事処 浜乃木 3,300円 4,600円 +1,300円
炭焼鰻 はじめ 2,900円
(半匹)
4,200円
(一匹)
+1,300円
浜松うなぎ処 鰻昇亭 下江店 2,980円 1,980円
(ミニ重)
−1,000円

各店の公式サイトの品書きより(2026年8月29日確認)。それぞれ店内で食べるいちばん安い丼と、いちばん安い重を並べています。お子様用・弁当・折詰・コースは除きました。清水家だけは公式サイトが税抜表記なので、他店の税込価格とは単純に比べられません。括弧内はうなぎの量として品書きに書かれているものです。

ここで見てほしいのは差額そのものより、比べている二つの量がそろっていないことです。はじめの丼は半匹、重は一匹。鰻昇亭で重のほうが安いのは、その重が小サイズだからです。器ではなく量が値段を決めている、という話につながります。

差の正体は、器ではなくうなぎの量

値段を分けているのは器ではありません。店側が値段の決め方を品書きに明記している例があります。

うなぎ川〼の公式サイトには、こう書かれています。

鰻の大きさが金額の違いになります。うなぎ 川〼 公式サイト(2026年8月29日確認)

同じページには「ご希望の方には、上の鰻を丼でも」という案内もあります。器は選べて、値段はうなぎで決まる。これが実態です。

数字でも確かめられます。炭焼鰻はじめの品書きです。

品名 器 価格
鰻丼 丼 2,900円
鰻重 重 4,200円
上鰻丼 丼 4,200円
特重 重 6,050円
上特重 重 7,900円

炭焼鰻はじめ 公式サイトの品書きより(2026年8月29日確認)。

鰻重4,200円と、上鰻丼4,200円が同額です。どちらも鰻一匹。器が違っても、量が同じなら値段は変わりません。いちばん安い鰻丼が2,900円なのは、うなぎが半匹だからです。

うなぎ八百徳の品書きは、さらに単純です。

うな重 (香物・肝吸付) 税込 4,565円/うな丼 (香物・肝吸付) 税込 4,565円うなぎ 八百徳 公式サイトの品書き(2026年8月29日確認)

付け合わせも値段も同じで、違うのは器だけ。浜松で品書きを確認できた15軒のうち、八百徳の2店とはじめは、重と丼を同じ量なら同額で出しています。

浜名湖うなぎ丸浜は、うなぎの量を品書きに明記しています。すべて同じ「うな重」なのに、半尾から1尾半まで2.5倍ひらきます。ただしいちばん安い(梅)は平日の11時から13時までの限定なので、量だけの差ではありません。

品名 うなぎの量 価格
うな重(梅) 蒲焼 半尾 2,400円
うな重(竹) 蒲焼 3/4尾 3,500円
うな重(松) 蒲焼 1尾 4,200円
うな重(上) 蒲焼 1と1/4尾 5,200円
うな重(特上) 蒲焼 1尾半 6,000円

浜名湖うなぎ 丸浜 公式サイトの品書きより(2026年8月29日確認)。

まとめると、こうなります。

  • 器そのものに値段は付いていない(同じ量なら重でも丼でも同額の店がある)
  • それでも実際のメニューでは重のほうが高いことが多い(丼を「少なめで安い選択肢」として置く店が多いため)
  • だから「重か丼か」ではなく「うなぎが何尾分か」で選ぶのが正しい読み方

そもそも丼は選べるのか

公式サイトで品書きを確認できた15軒のうち、うな丼を置いていたのは7軒でした。残る8軒は重だけです。

丼で出す代表格は牛丼チェーンのすき家で、商品名も「うな丼」です。いっぽう吉野家は同じ価格帯でも「鰻重」の名前で出しています。専門店に行くなら、そもそも重しか選べないことが多いと考えておくとメニューが読みやすくなります。

「並」「上」「特上」は何が違うのか

等級の差は、基本的にうなぎの量です。半尾、一匹、一匹半と増えるぶんだけ値段が上がり、ご飯の量はあまり変わりません。同じ店の中でいちばん安い重といちばん高い重を比べると、幅は1.2倍から2.5倍。丸浜のように、すべて同じ「うな重」の名前で量だけ2.5倍違う店もあります。

等級の幅は1.2倍から2.5倍

同じ店の中で、いちばん安い重といちばん高い重にどれだけ差があるか。各店の公式サイトから拾いました。

店名 いちばん安いうな重 いちばん高いうな重 倍率
清水家 3,300円 3,900円 1.2倍
鰻・蒲焼 中川屋 4,510円 6,050円 1.3倍
うなぎ 八百徳 4,565円 7,810円 1.7倍
かねりん鰻店 3,600円 7,000円 1.9倍
炭焼鰻 はじめ 4,200円 7,900円 1.9倍
うなぎ専門の店 うな竹 3,100円 6,200円 2.0倍
うなぎ千草 2,350円 4,800円 2.0倍
鰻 みき谷 4,550円 9,000円 2.0倍
うなぎ藤田 4,180円 8,580円 2.1倍
鰻処 うな正 5,000円 11,700円 2.3倍
浜名湖うなぎ 丸浜 2,400円 6,000円 2.5倍
うなぎ食事処 浜乃木 4,600円(1種のみ) —
浜松うなぎ処 鰻昇亭 下江店 1,980円(ミニ重のみ) —

各店の公式サイトの品書きより(2026年8月29日確認)。うなぎ藤田は浜松店と浜松駅前店、八百徳は本店と駅南店で、それぞれ品書きが同じなので1行にまとめています。清水家のみ税抜表記。白焼重・錦糸重・弁当・折詰・コース・お子様用は除いています。

同じ店の中で2倍以上ひらく店があります。「うな重」とだけ言っても、店によって、等級によって、指しているものがまったく違います。

上がると何が増えるのか

基本はうなぎの量です。半匹→一匹→一匹半→二匹、と増えていく。ご飯の量はほとんど変わりません。

それが分かりやすいのが浜名湖うなぎ丸浜で、品書きに「蒲焼半尾」「蒲焼1尾」「蒲焼1尾半」と量が書いてあります。同じうな重が2,400円から6,000円まで動く。ただし2,400円の(梅)は平日昼だけの品なので、時間帯を問わず比べるなら3,500円(3/4尾)からが実際の下限です。

ただし、等級を上げると付け合わせが変わる店もあります。うなぎ専門の店うな竹は、公式サイトの品書きで「うな重(特中)(フルーツ付き)」「うな重(特上)(フルーツ付き)」と表記しています。値段の差がうなぎだけで説明できない店もあるので、品書きの注記は読んでおいてください。

いくらかかる?

浜松でいちばん安いうな重は、店によって1,980円から5,000円まで開きがあります。2,000円台に並ぶのは半尾や小サイズで、うなぎ一匹の重となると4,000円台が入り口。そこから等級を上げると1万円を超える店もあります。金額を確認できたのは、掲載している26軒のうち15軒です。

店名 いちばん安いうな重 うなぎの量 焼き方
浜松うなぎ処 鰻昇亭 下江店 1,980円 ミニ重 関東風
うなぎ千草 2,350円 半尾 関東風
浜名湖うなぎ 丸浜 2,400円 半尾・平日昼限定 関東風
うなぎ専門の店 うな竹 3,100円 太めを約半分 関東風
清水家 3,300円(税抜) — 関東風
かねりん鰻店 3,600円 — 関東風
うなぎ藤田 4,180円 — 関東風
炭焼鰻 はじめ 4,200円 一匹 関西風
鰻・蒲焼 中川屋 4,510円 1匹強 関東風
鰻 みき谷 4,550円 1匹強 関東風
うなぎ 八百徳 4,565円 — 関東風
うなぎ食事処 浜乃木 4,600円 — 関東風
鰻処 うな正 5,000円 — 関東風

いちばん安い一皿は1,980円から5,000円まで。ただし2,000円台に並ぶのは半尾や小サイズで、うなぎ一匹の重となると4,000円台が入り口になります。そこから等級を上げると1万円を超える店もあります。

金額を確認できたのは、掲載している26軒のうち15軒です(うなぎ藤田は2店、八百徳も2店で品書きが同じなので、上の表では13行にまとめています)。残る11軒のうち7軒は、そもそも公式サイトを持っていません。サイトはあるが金額が画像で読み取れなかったのが、松の家・あおいや・川〼・うな新の4軒です。うなぎ川〼の公式サイトには「うなぎ高騰により、2月より値上げさせて頂きました」とだけあり、金額は書かれていません。

うなぎは仕入れ値の変動が大きく、価格は改定されます。ここに載せたのは2026年8月29日時点で各店の公式サイトに出ていた金額です。訪問前にご確認ください。

出典:各店の公式サイトの品書き(2026年8月29日確認)。お子様用・弁当・折詰・コース・天重など別料理は除いています。金額は各店が公表している表示をそのまま採り、税抜表記の店はその旨を併記しました。

関東風と関西風で、うな重は変わるのか

器の話とは別に、焼き方で中身は変わります。蒸してから焼く関東風はやわらかく、蒸さない関西風は皮が香ばしい。同じ「うな重」でも、口に入れた感触はかなり違います。浜松の26軒は関東風19軒・関西風7軒で関東風が多数派ですが、関西風も確実にいるので狙って選べます。同じ街で両方を食べ比べられるのが浜松の強みです。

浜松の26軒は関東風19軒、関西風7軒で、関東風が多数派です。ただし関西風も確実にいるので、狙って選べます。上の価格表に金額が載っている関西風は、炭焼鰻はじめの1店です。あおいや・うな吉・川〼・松の家・よし松・加茂も関西風ですが、公式サイトに金額を出していません。

どちらが好みかは食べてみないと分かりません。初めてなら、同じ街で両方食べ比べられるのが浜松の強みです。違いの詳しい説明はうなぎの関東風と関西風の違いに書いています。

うな重には何が付いてくるのか

うな重には、肝吸いと香の物、それに粉山椒が付くのが一般的です。ただし肝吸いは、値段に含まれる店と別料金の店があります。かねりん・八百徳・千草は品書きに付属を明記し、浜名湖うなぎ丸浜は一品物として「肝吸い ¥300」を置いています。付いてくるものと思って頼むと、会計が変わります。

肝吸い

うなぎの肝を実にした吸い物です。多くの店で、うな重に最初から付くか、追加で頼めます。脂の乗ったうなぎのあいだに挟むと、口の中がいったん整います。

浜松の品書きでは「きも吸付」「吸物付」と書かれていることが多く、うな重の値段に含まれている店があります。かねりんは「うな重[きも吸付]」、八百徳は「うな重(香物・肝吸付)」、千草は「うな重 上(うなぎ1尾・肝吸い・香の物)」と品書きに明記しています。

いっぽう別料金の店もあります。浜名湖うなぎ丸浜は、うな重の欄に付属の表記がなく、一品物として「肝吸い ¥300」を置いています。付いてくるものと思って頼むと会計が変わるので、品書きの表記を見てください。

山椒

粉山椒は、脂を切るために置いてあります。最初から全部かけないでください。ひと口食べて、脂が重いと感じたところでかけると効きます。タレの甘さが強い店ほど効きます。

香の物

漬物です。これも口を切り替えるためのもので、うなぎを食べ進める合間に挟みます。うなぎは脂が強く、同じ味が続くと途中で重くなります。山椒・肝吸い・香の物は、どれも「口を戻す」ために置かれていると考えると、使うタイミングが分かりやすくなります。

注文から提供までの時間

うな重は、待つ料理です。専門店には注文を受けてからさばいて焼く店があり、席で長く待つことになります。ラーメンや定食の感覚で入らないでください。時間がないときは、電話で事前に注文しておくと待たずに済む店があります。予約可の表示がある店なら、何時に行くかを伝えられるか聞いてみてください。

うな重は、待つ料理です

専門店では、注文を受けてからさばいて焼く店があります。提供までの時間は長めに見ておいてください。ラーメンや定食の感覚で入ると、席で長く待つことになります。

時間がないときは、電話で事前に注文しておくと待たずに済む店があります。予約可の表示がある店なら、「何時に行くので何を用意しておいてほしい」と伝えられるか聞いてみてください。

売り切れると、その日は終わりです

うなぎ屋はその日に仕込んだ分がなくなると閉めます。浜松で調べた26軒のうち、10軒が売り切れで早じまいすることを明記していました。書き方は店によって違い、「売り切れ次第終了」(うな正・うな新)のほか、「鰻がなくなり次第終了」「売り切れの場合は早仕舞あり」といった表記があります。

つまり「夕方に行けばいい」が通用しません。昼をまたぐと閉まっている可能性があります。売り切れの運用は店ごとに浜松市のページにまとめてあるので、出発前に確認してください。

持ち帰ると何が変わる?

持ち帰りを頼むと、重箱ではなく折詰か発泡の容器で渡されます。店で食べる「うな重」と、持ち帰りの中身は同じです。器が変わるだけ。

浜松の26軒のうち、持ち帰りに対応していることを確認できたのは23軒です(残る3軒は不明)。席が埋まっていて待てないときは、持ち帰りに切り替えるという手があります。

家でうな重にできる?

買ってきた蒲焼を重箱に移せば、それでうな重です。器を変えるだけで食べる速度が落ち、味がよく分かるようになります。大事なのはご飯のほうで、熱いご飯をよそって上にうなぎを乗せ、少し蒸らす。浜松の26軒のうち23軒が持ち帰りに対応し、20軒は全国発送も受けているので、専門店のうなぎを家の重箱で食べるという選び方もできます。

大事なのはご飯のほうです。熱いご飯をよそって、その上にうなぎを乗せて少し蒸らす。下からの熱でうなぎが温まり、タレがご飯に落ちて全体が馴染みます。温め直しの手順はうなぎの温め方にまとめました。

浜松の26軒のうち23軒が持ち帰りに対応し、20軒が全国発送も受けています。専門店のうなぎを家の重箱で食べる、という選び方もできます。

よくある質問

うな重とうな丼、どちらを頼むべきですか?
うなぎの量で選んでください。丼が安い店は、たいていうなぎが少ない分です。器で選ぶより「何尾分か」で選ぶほうが、値段と量が噛み合います。
うな重のほうが高級なのですか?
値段としては重のほうが高い店が多いです。浜松で両方を出している7店のうち5店は重が高く、1店は同額、1店は重のほうが安いという内訳でした。ただし器の代金ではなく、丼のほうがうなぎが少ないためです。八百徳のうな重とうな丼はどちらも4,565円、はじめの鰻重と上鰻丼はどちらも鰻一匹で4,200円です。
「並」と「上」は何が違いますか?
基本はうなぎの量です。半匹、一匹、一匹半と増えます。ご飯の量はあまり変わりません。店によってはフルーツやデザートが付くこともあります。
うな重はいくらぐらいですか?
公式サイトで金額を確認できた15軒では、いちばん安いうな重が1,980円から5,000円でした。2,000円台は半尾や小サイズで、うなぎ一匹の重は4,000円台が入り口です。等級を上げると1万円を超える店もあります。
肝吸いは別料金ですか?
店によります。浜松では「吸物付」「きも吸・漬物付」と品書きに書かれている店が多く、値段に含まれています。
山椒はかけたほうがいいですか?
好みです。脂を切る役割があるので、ひと口食べてから判断してください。タレが甘い店ほど効きます。
うな重が出てくるまで、どれくらい待ちますか?
注文を受けてからさばいて焼く店があるので、待ち時間は長めに見ておいてください。時間に余裕を持って入るか、急ぐなら電話で事前に注文できるか聞くのが確実です。
持ち帰りでも、うな重と同じものが食べられますか?
中身は同じです。器が重箱から折詰に変わるだけ。浜松では26軒のうち23軒が持ち帰りに対応しています。席が埋まって待てないときの選択肢になります。

うな重が食べられる店