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白焼き全国

タレをつけずに焼いただけのうなぎです。うなぎそのものの味がいちばん分かる食べ方。浜松の26軒のうち20軒で確認できました。同じ店の蒲焼と並べると、7組のうち6組が同じ値段です。

タレをつけない26軒中20軒で確認酒の肴にも
写真はイメージ

白焼きとは、タレをつけずに焼いただけのうなぎです。蒲焼と同じうなぎ、同じ焼き方で、タレの工程だけがありません。うなぎそのものの味が、いちばん分かる食べ方です。

白焼きとは

白焼きとは、タレをつけずに焼いただけのうなぎです。さばいて串を打ち、素焼きにするところまでは蒲焼とまったく同じ工程で、タレをつけて焼き重ねる最後の一手だけがありません。だから、うなぎの脂と身の味、それに焼きの香りがそのまま残ります。関東風は蒸してから、関西風は蒸さずに焼き上げます。

蒲焼とどこまで同じ?

うなぎをさばいて串を打ち、素焼きにする。ここまでは蒲焼とまったく同じ工程です。蒲焼はこのあとタレをつけて焼き重ねますが、白焼きはそこで止めます。

タレの甘辛さがないので、うなぎの脂と身の味、それに焼きの香りだけが残ります。店の腕がそのまま出る料理で、うなぎ好きが白焼きから頼むのはこのためです。

関東風は蒸してから、関西風は蒸さずに

白焼きにも関東風と関西風があります。背開きにして蒸してから焼くのが関東風、腹開きにして蒸さずに焼くのが関西風。蒸した白焼きはふっくら、蒸さない白焼きは皮が香ばしく仕上がります。

焼き方そのものの違いはうなぎの関東風と関西風の違いに書いています。

何をつけて食べる?

白焼きは、塩とわさびで食べるのがいちばん多い組み合わせです。塩はほんの少し、わさびは身のほうにのせる。ほかにわさび醤油、脂が重いと感じるときはポン酢や大根おろしも合います。まず何もつけずにひと口食べてから塩を足すと、塩が何を変えたのかがはっきり分かります。卓上に何が置いてあるかを見れば、その店がどう食べてほしいかも分かります。

塩とわさび

いちばん多い食べ方です。塩は少し、わさびは身のほうにのせる。脂の甘さが塩で立ち、わさびが後味を切ります。

店で塩とわさびが添えて出てきたら、まず何もつけずにひと口食べてみてください。そのあと塩をつけると、何が変わったかが分かります。

醤油

わさび醤油にする食べ方もあります。塩より味が強いので、うなぎの風味を確かめたいなら塩、ご飯と一緒に食べるなら醤油、と使い分けると分かりやすい。

ポン酢・大根おろし

脂が重いと感じるときは、ポン酢や大根おろしが合います。夏場や、量を食べるときに向く組み合わせです。店によっては最初から添えて出てくるので、卓上に何が置かれているかを見れば、その店がどう食べてほしいかが分かります。

浜松で白焼きを確認できた20軒

浜松の26軒を調べたところ、白焼きを出していることを確認できたのは20軒でした。うち15店は、公式サイトの品書きに店内で食べられる白焼きが載っています。焼き方による差はほとんどなく、関東風は19軒中14軒、関西風・関西式は7軒中6軒。蒲焼ほどどこにでもある品ではありませんが、珍しい料理でもありません。

何をどこで確かめたか

出典は三つあります。各店の公式サイトの品書き(2026年8月29日〜9月2日取得)、浜松鰻料理専門店振興会の加盟店ページ(2026年8月28日集計)、そして振興会に加盟していない加茂については三ヶ日町観光協会です。どれか一つで白焼きの記載を確認できた店を「確認できた」と数えました。

逆に言うと、残る6軒は「出していない」と確認できたわけではありません。公式サイトが無い、品書きを載せていない、というだけの店が含まれます。

焼き方で差は出るのか

調べる前は「蒸さない関西風のほうが白焼きを置いているはずだ」と考えていました。皮の香ばしさが持ち味の焼き方なので、タレをつけない白焼きと相性がいいはずだ、という理屈です。数えてみると、差はほとんどありませんでした。

焼き方 浜松の軒数 白焼きを確認できた軒数
関東風 19軒 14軒
関西風・関西式 7軒 6軒

焼き方の分類は振興会の表示に従っています。振興会に加盟していない加茂だけは三ヶ日町観光協会の記載で、「関西式(地焼き)・炭火」とあるのを関西風に数えました。

関西風は7軒しかないので、割合を出しても意味のある数字になりません。言えるのは「関西風の店なら白焼きがある」とも「関東風の店には無い」とも言えないということです。店を焼き方で選ぶ必要はなく、行きたい店の品書きを見るのが早い。同じことをひつまぶしでも数えましたが、そちらも焼き方では決まりませんでした。

「品書きにある」と「店内で食べられる」は別

白焼きは、持ち帰りや地方発送だけで扱っている店があります。数えるときはここを分けないと軒数がずれます。

公式サイトの品書きを取得できたのは18店。そのうち白焼きの記載があるのが16店で、店内で食べられるのは15店でした。差の1店は中川屋で、店内のお品書きに白焼きは無く、ネット販売のページにだけ「白焼き(松)」があります。

松の家は公式サイトがありますが、品書きのページが古い形式で作られていて中身を読み取れませんでした。この店の白焼きは振興会の掲載で確認しています。

品名も価格も画像で書かれていて、文字として読み取れない店もあります。川〼は白焼きの説明に「お店でお召し上がりも、お持ち帰りも出来ます」と書いているので、店内で食べられる店に数えました。あおいやも公式サイトの品書きは画像ですが、振興会の掲載に価格が載っています。

白焼きは三つの形で出てくる

「白焼き」と一言で言っても、出てくる形が店によって違います。公式サイトの品書きを整理すると、量の違いを別にすれば三つに分かれました。

形 中身 浜松での価格(税込)
単品 白焼きだけ。酒の肴に 3,200〜3,850円
ご飯とセット 白焼き+ご飯(御膳・御飯もの) 4,200〜5,900円
重 重箱に白焼き 6,300円

量を減らした品もあります。藤田 浜松駅前店の「うなぎ半白焼」は1,980円で、税込と明記されている中ではこれがいちばん安く白焼きを試せる品でした(浜松店の品書きにはありません)。蒲焼と食べ比べたいなら、半身か単品を蒲焼と一緒に頼むのが早い。はじめの「鰻重セット」6,050円のように、鰻重(鰻一匹)と白焼き(鰻半匹)が最初から一つになった品もあります。

いくらかかる?

白焼きの単品は3,200円から3,850円に収まっていました。ご飯とセットにすると4,200円から、重にすると6,300円です。タレをつけない分だけ安いということはありません。同じ店の品書きで蒲焼と並べると、7組のうち6組が同じ値段でした。値段を決めているのは、タレの有無ではなくうなぎの量です。

蒲焼と、いくら違うのか

「タレをつけない分だけ安いはずだ」と思って調べましたが、そうはなっていませんでした。同じ店の品書きで、同じ単位のものを並べます。

店名 単位 蒲焼 白焼き 差
浜名湖うなぎ 丸浜 1尾・一品物 3,500円 3,500円 同額
うなぎ藤田 浜松店 単品 3,850円 3,850円 同額
うなぎ 八百徳 単品 3,740円 3,740円 同額
炭焼鰻 はじめ 一品料理 3,700円 3,700円 同額
炭焼鰻 はじめ ご飯もの(鰻一匹) 4,300円 4,300円 同額
炭焼うなぎ あおいや 単品 3,300円 3,300円 同額
うなぎ千草 うなぎ1尾 3,300円 3,200円 −100円

丸浜・藤田・八百徳・はじめ・千草は各店の公式サイトの品書き(2026年8月29日〜9月2日取得)、あおいやは振興会の掲載(2024年12月時点)です。いずれも税込と明記されている価格どうしを並べています。

7組のうち6組が同額で、違ったのは千草の100円だけ。値段を決めているのはタレの有無ではなく、うなぎの量です。「白焼きのほうが安いはず」と思って頼むと、会計で驚くことになります。

公式サイトで確認できた現行の価格

各店の公式サイトに載っている品書きから、税込と明記されている価格だけを並べました。

店名 品書きの表記 価格 形 焼き方
うなぎ藤田 浜松駅前店 うなぎ半白焼 1,980円 半身 関東風
うなぎ千草 うなぎ白焼き(うなぎ1尾) 3,200円 単品 関東風
浜松うなぎ処 鰻昇亭 下江店 【梅】蒲焼き・白焼き 3,200円 単品 関東風
浜名湖うなぎ 丸浜 でしこ 白焼【1尾】 3,500円 単品 関東風
うな新 かば焼 / 白焼[鰻1本分 2枚] 3,575円 単品 関東風
炭焼鰻 はじめ 白焼き(一品料理) 3,700円 単品 関西風
うなぎ 八百徳本店/駅南店 うなぎ白焼 3,740円 単品 関東風
うなぎ藤田 浜松店/浜松駅前店 うなぎ白焼 3,850円 単品 関東風
うなぎ食事処 浜乃木 鰻白焼膳 4,200円 ご飯とセット 関東風
炭焼鰻 はじめ 白焼き御飯(鰻一匹・肝吸い・お漬物付) 4,300円 ご飯とセット 関西風
浜名湖うなぎ 丸浜 でしこ うな重 白焼きセット 5,900円 ご飯とセット 関東風
炭焼鰻 はじめ 鰻重セット(鰻重・鰻一匹+白焼き・鰻半匹) 6,050円 蒲焼と白焼きが一つに 関西風
鰻処 うな正 共水 白焼重 6,300円 重 関東風

出典は各店の公式サイトの品書きで、2026年8月29日から9月2日にかけて取得したものです。価格の表記は原文どおりに写し、税込と明記されている店だけを載せています。八百徳の本店と駅南店、藤田の浜松店と浜松駅前店は、それぞれ1枚の品書きを共有しているので1行にまとめました。かねりんの「白焼き(単品)」4,250円とうな竹の「白焼 一串(小)」2,200円は、そのページに税込か税抜かの表記が無いため、この表からは外しました。丸浜の5,900円は、公式サイトのトップに「おすすめ【白焼半尾・蒲焼1尾】」、品書きのページに「【蒲焼1尾半】」とあり、中身の書き方が二通りあります。

振興会の掲載にしかない店

公式サイトの品書きを取得できなかった店は、振興会の掲載で補っています。ただし掲載時点が2020年7月から2025年5月までばらついていて、税込か税抜かも店によって違います。公式の表と同じ列に混ぜられないので、分けて載せます。

店名 品書きの表記 価格 税表記 掲載時点
本場備長炭火焼 うな炭亭 白焼き 2,950円 税込 2023年11月
本場備長炭火焼 うな炭亭 白焼丼 4,000円 税込 2023年11月
うなぎ・和食処 松の家 うなぎ蒲焼き又は白焼 3,300円 税別 2020年7月
うな光 白焼き定食 3,900円 税込 2024年7月
関西風炭焼き 三方原 うな吉 白焼御飯 4,400円 表記なし 2025年5月
関西風炭焼き 三方原 うな吉 白焼重 5,200円 表記なし 2025年5月

出典は浜松鰻料理専門店振興会の加盟店ページに載っている品書きです(2026年9月2日に各店のページを取得)。あおいやの白焼きも振興会の掲載にあります。単品の「白焼 3,300円(税込)」は上の比較表で使ったのでここでは省き、ご飯もの(白焼ご飯 4,100円・税込・2024年12月時点)はこの表の他の行と形が違うので載せていません。加茂は振興会に加盟していないため、この表にはありません。訪問前に店へご確認ください。

白焼きと蒲焼、どちらが先?

白焼きと蒲焼を両方頼むなら、白焼きを先に食べてください。蒲焼のタレは甘辛くて味が強いので、先に口へ入れると、そのあとの白焼きが「味の薄いうなぎ」にしか感じられなくなります。白焼きの持ち味は脂と焼きの香りという繊細な部分なので、口が慣れていない状態で食べる必要があります。注文のときに一言添えておくと確実です。

理由は単純で、蒲焼のタレは甘辛くて味が強いからです。先にタレの味が口に残ると、そのあとの白焼きは「味の薄いうなぎ」にしか感じられません。白焼きの持ち味は脂と焼きの香りという繊細な部分なので、口が慣れていない状態で食べる必要があります。

店によっては、頼んだ順ではなく調理の都合で出てくることがあります。両方頼むときは「白焼きを先にお願いします」と一言添えておくと確実です。

白焼きに何を合わせる?

白焼きに合わせるなら、肝焼きがいちばん分かりやすい。苦みとうまみが強く、白焼きとは対照的な味なので、続けて頼んでも口が飽きません。公式サイトの品書きでは、はじめが750円、八百徳が880円です。骨せんべいやきも串を出す店もあり、どれもその日にさばいた分しかありません。

肝焼き

うなぎの肝を串に打って焼いたものです。苦みとうまみが強く、白焼きとは対照的な味なので、続けて頼むと口が飽きません。

公式サイトの品書きでは、はじめの「肝焼き」750円、八百徳の「うなぎ肝焼」880円。振興会の掲載では千草の「肝焼き」400円、みき谷の「きも焼き」700円、うな正の「共水うなぎ肝焼」1,250円がありました。うな正のものは数量限定です。肝は一匹から少ししか取れないので、売り切れる前に頼んでおくのが確実です。

骨せんべい

うなぎの中骨を揚げたものです。みき谷が450円で出しています。さばいて出た骨を使うので、その日にさばいた分しかありません。酒の肴に向きます。

きも串

みき谷には「きも串(くりからと肝焼きの相串)」1,000円という品があります。くりから焼きは、うなぎの身を串に巻きつけて焼いたもの。一本で二種類の食感が出る、専門店らしい一品です。

出典は行ごとに違います。はじめと八百徳は各店の公式サイトの品書き、千草・みき谷・うな正は浜松鰻料理専門店振興会の加盟店ページです(いずれも2026年9月2日取得)。価格は変わることがあります。

家で食べるとどうなる?

買ってきた白焼きは、蒲焼より扱いが簡単です。タレがかかっていないので洗う工程が要らず、焦げる心配もありません。酒を少しふってフライパンで蓋をするか、トースターで軽く炙る。塩とわさびで食べるならトースター、醤油をつけるならフライパンが合います。温めてからタレをかければ蒲焼にもできます。

酒を少しふって、フライパンで蓋をして温めるか、トースターで軽く炙る。塩とわさびで食べるなら表面を少し乾かすくらいがちょうどいいのでトースター、醤油をつけるならふっくら仕上がるフライパンが合います。手順はうなぎの温め方にまとめました。

白焼きを蒲焼にすることもできます。温めてからタレをかけ、もう一度さっと炙る。タレをかけてから長く火にかけると焦げるので、最後に短くが鉄則です。

よくある質問

白焼きと蒲焼は何が違いますか?
タレをつけるかどうかだけです。うなぎも焼き方も同じで、蒲焼はタレをつけて焼き重ね、白焼きはそこで止めます。
白焼きは何をつけて食べますか?
塩とわさびがいちばん多い組み合わせです。わさび醤油、ポン酢と大根おろしもあります。まず何もつけずにひと口食べてから足すと、違いが分かります。
白焼きのほうが安いのですか?
安くありません。同じ店で蒲焼と並べると、7組のうち6組が同じ値段でした。違ったのは千草の100円だけです。公式サイトで確認できた範囲では、単品が3,200〜3,850円、ご飯とセットで4,200円から、重は6,300円。値段を決めているのはタレの有無ではなく、うなぎの量です。
どの店にでもありますか?
全店にはありません。浜松の26軒のうち、白焼きを出していることを確認できたのは20軒でした。焼き方による差はほとんどなく、関東風は19軒中14軒、関西風・関西式は7軒中6軒です。残る6軒は「出していない」と確認できたわけではなく、公式サイトや振興会の掲載で品書きを確かめられなかった店です。
白焼きは初めてでも食べやすいですか?
タレの甘さがないぶん、うなぎの脂が直接きます。うなぎ自体が好きなら向いていますが、初めての一皿としては蒲焼のほうが無難です。ハーフや半身のある店で、蒲焼と一緒に頼むのが試しやすい方法です。
買ってきた白焼きはどう温めますか?
酒をふってフライパンで蓋をするか、トースターで軽く炙ってください。タレがないので洗う必要がなく、焦げる心配もありません。
白焼きと蒲焼、どちらを先に食べるべきですか?
白焼きが先です。蒲焼のタレは味が強いので、先に食べると白焼きの繊細な味が分からなくなります。両方頼むときは、白焼きを先に出してもらうよう伝えておくと確実です。
肝焼きは必ず頼めますか?
頼めないことがあります。肝は一匹から少ししか取れないので、数量限定にしている店があります。あるうちに頼んでおくのが確実です。

白焼きが食べられる店